早くから彫刻が設置されてきた大通公園。今では公園とその周辺で30点以上の作品があり、野外彫刻公園としても楽しめるスポットです。公園を東端のテレビ塔に向かって歩けば、終着地点はデパートやレストランなどが多彩にそろう中心街。野外彫刻散策とショッピングを1日で満喫できる。
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イサム・ノグチ
ブラック・スライド・マントラは、大通公園の西8丁目と西9丁目の中間、
東西南北どの方角からも見通しの良い場所に設置された、イサム・ノグチの彫刻作品だ。
その黒いフォルムは雪の札幌に映え、優美な曲線を描くアートであるだけでなく、
滑り台としても市民に親しまれている。
モエレ沼公園とこの作品を手がけるため札幌を訪れた際、
子ども達がもっとのびのびと遊ぶ姿を求め、
公園を分断していた道路を塞いで作品を置くことを提案。
イサム・ノグチは「子ども達の尻がこの作品を完成させる」と語っているが、
臆せずにぜひ、大人もこのアートな滑り台を体感してほしい。
参考:https://www.sapporo.travel/spot/facility/black-slide-mantra/
峯 孝
エゾ鹿、エゾフクロウ、ハシブトカラス、エゾウサギの動物たちのブロンズ像が、
八角形の赤御影石の台座の上に設置されている。
これは、職業道徳向上のための国際ロータリークラブ会員の
行動基準である「四つのテスト」について、北国の動物たちを借りて表現しているもの。
台座の南正面に、札幌ロータリークラブのマーク、
北側正面に「五十周年記念」と碑の建立年月日、
右角に【 真実かどうか 】、左角に【 みんなに公平か 】、
左右に【 みんなのためになるかどうか 】【 好意と友情を深めるか 】と、
「四つのテスト」が彫られ、自然界の動物たちを通して人間に問いただしている。
参考:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hashi-sculp/Museum/odori/013/013.html
坂坦道
石川啄木の70回忌を迎えた昭和56年(1981)9月、札幌在住の文学関係者と
札幌観光協会とによって、等身大の像として制作された。
最初の構想では、右手にトウモロコシ、
左手に詩の本を持たせる予定だったが、
屋台のトウモロコシ売り上げ増に一役買わせる商業主義との印象を
与えかねずとして、トウモロコシは引っ込められた。
また、この啄木像の髪型に異論説があり、
札幌での啄木の頭は丸刈りだったはず、ともいわれている。
参考:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hashi-sculp/Museum/odori/004/004.html
本郷新
本郷新とニッカウヰスキーの竹鶴会長が懇談していた際、
竹鶴会長が「大通公園に彫刻が欲しい」と話したことから、この作品は誕生した。
本郷新はこの作品について「踊り子が先にあったのではなく、地下から天空を支え、
雲や風と遊ばせたかった。風や雷を呼びたかった」と語る。
「彫刻は公共的な広場で、公共的空間の中で生きるものこそ本当の彫刻のあり方である」
とする作者の思いが初めて実現した、記念すべき傑作のひとつ。
周囲を直径10mの花壇であしらい、中央の台座は直径4mの黒御影石で構成。
テレビ塔と噴水をバックにした三人の踊り子《泉》の像は、
札幌観光のシンボル的宣伝媒体となっている。
参考:http://www7b.biglobe.ne.jp/~hashi-sculp/Museum/odori/005/005.html