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本田明二

 ほんだ めいじ

1919 - 1991

本田明二は言う、「もし北海道的というものがあるとすれば、それは意識して出てきたものではない。半年間雪との闘いの中から自然とにじみでてきたものである。」と。本田明二は、北海道を自己の彫刻制作のフィールドとして活動し、北海道の風土・歴史、人文・社会環境をその作品に強く反映しています。

本郷 新

 ほんごう しん

1905 - 1980

本郷新は、戦後日本の具象彫刻を牽引した札幌生まれの彫刻家です。東京高等工芸学校(現千葉大学工学部)工芸図案科工芸彫刻部で彫刻を学ぶとともに、高村光太郎に師事。ロダン、ブールデルなど西洋近代彫刻の影響を受けながら、写実を基盤とした造形を探究します。彫刻の社会性、公共性を重要視した本郷は、戦後、モニュメンタルな野外彫刻の制作にとりわけ熱意を傾けました。1960年代以降、公共空間のなかの芸術に対する社会的な意識の高まりに伴って、本郷の彫刻は日本各地に次々と設置されました。ダイナミックで力強い生命感にあふれる本郷の人体像は、たえず社会に目を向け、平和を希求した彫刻家の情熱を映すものであり、観る者に時代を経ても色褪せることのない感動を与えてくれます。

阿部 典英

 あべ てんえい

1939 -

1939年札幌市生まれ。父親は島牧郡東島牧村(現島牧村)、母親は寿都郡寿都町出身。疎開により、幼年期を茅部郡森町・寿都郡黒松内町などで過ごした後、5歳の時東島牧の父方の祖父母の家に移り、中学時代まで育った。本人も「島牧に自分の原風景がある」と語る。北海道札幌東高等学校に入学、美術部に入部したが、部の顧問教師に阿部の抽象絵画が受け付けられず、退部した。友人に誘われて入部した書道部で前衛書家の加納守拙に出会い、芸術的な才能が開花した。高校時代の間、300枚の前衛的な書道作品を描いた。

安田 侃

 やすだ かん

1945 -

安田侃(やすだ かん)は、北海道美唄市に生まれ育ち、現在は北イタリアで創作活動を続ける彫刻家。大理石やブロンズを用いた有機的な曲線と、環境を選ばずあらゆる空間と調和し得る作品づくりが特徴で、その作品は国際的に評価されています。
JR札幌駅構内、西コンコースの中央に置かれた白い大理石の彫刻作品「妙夢」は、札幌市民の待ち合わせの目印としても有名です。市を東西に分ける創成川公園には、川の右岸と左岸に対になるよう配置された「天秘」など、3つの作品が並びます。さらに、北海道知事公館など、市内で多数の作品を見ることができ、安田侃の作品を巡るだけで札幌観光ができてしまうほど。