藍建て
天然灰汁発酵建て
藍建て(あいだて)とは、藍染の染料を作る工程の事です。
天然の藍を染料として使用するためには、発酵と還元が欠かせません。植物の藍を発酵させて作る蒅(すくも)に、灰汁や消石灰、お酒、ふすまなどを加えて、さらに発酵を進めていきます。
この発酵には微生物の働きが必要なことから、「藍は生きている」と言われます。藍染液の表面に「藍の華」と呼ばれる泡のようなものが浮かんでいれば、その液が元気に活動している証拠です。
天然の藍染は、日々丁寧な撹拌や温度管理・ph調整を重ねることで、美しく鮮やかな色を見せてくれるのです。
藍建ての流れ
灰汁仕込み
phを調整するためのアルカリ性水溶液を作ります。
木灰と沸騰したお湯を合わせて撹拌し、
日を置いて上澄み液(灰汁)だけを
別の容器に移します。
そして残った木灰にまたお湯を入れて撹拌。
これを3回繰り返すことで、それぞれphの異なる灰汁ができます。
蒅(すくも)のごみ取り
蒅(すくも)のごみを丁寧に取りのぞき、 塊になっている部分を砕きます。
練り
1番灰汁を80度に加熱して蒅(すくも)と合わせ、 つやが出るまで練ります。
元石(もといし)
2番灰汁と3番灰汁を80℃に加熱します。
練ったすくもと加熱した灰汁を樽の中に入れて撹拌。
お酒を入れてさらに撹拌し、phを測って必要量の消石灰を混ぜます。
樽を一定の温度に保ちます(ここでは樽に電気毛布を巻いて調整しています)。
元石が終わったら試し染めを始めます。
これ以降毎日行います。
中石(なかいし)
色が出るようになってから行います。
樽のphと温度を測り、2番灰汁を樽と同じ温度に加熱します。
加熱した灰汁を樽に入れて撹拌。
小鍋に少量灰汁を取って80℃に加熱し、ふすまを加えて練ります。
お酒、消石灰、練ったふすまを樽に入れてまた撹拌します。
止石(とめいし)
樽の温度を測り、2番灰汁と3番灰汁を樽と同じ温度に加熱して樽に加え、 撹拌します。
完成
これ以降、毎日樽の温度とphを測り撹拌し、
状態によっては灰汁や酒を加えたりして常に一定に保つよう調整します。
また、試し染めも継続して行い、色が出なくなるまで続けます。
